理事のごあいさつ(清心内海塾)
山下泰裕
公益財団法人日本オリンピック委員会会長
公益財団法人全日本柔道連盟会長
学校法人東海大学理事・副学長
若者に限らず、生活困窮者や障害者、刑期終了者など助成を必要としている方々はたくさんいらっしゃいます。そんな方々の手助けを目指しているのが清心内海塾です。就労支援はもちろん、就労時によりスムーズに職場に適応できるよう、企業に対して環境改善を促す啓発活動なども行っていると聞いております。
就労に関する支援や各種セミナーなどの啓発活動に限らず、当財団は視覚障害者柔道大会の支援などにも力を入れてきました。障害のためになかなか人の輪に入れない方々が、人生の中で新たな喜びや目標を見つけるお手伝いができれば幸いです。
財団や企業などの組織はもちろんですが、どんな個人であってもひとりでは成り立ちません。支えてくれる仲間や家族、指導してくれる方たちがいて、人ははじめてそこに立っていられるのだと考えております。これは年齢や障害の有無、また過去の経歴に関わらず、わたしたち全員に言えることでしょう。だからこそ、ひとりひとりを“人間”として大切にし、互いに支えあいながら成長をしていくことが大切だと思います。時代は流れ、 環境は常に変化しています。
清心内海塾がその変化にしっかりと対応指針化できるよう“時代を見る”ことを続けながら、ともに人間育成に取り組んでいく所存です。
理事のごあいさつ(清心内海塾)
吉田尚正
第94代警視総監
トヨタ自動車(株)アドバイザー
(株)IDホールディングス 社外取締役
公益財団法人アジア刑政財団理事
私は長く警察に奉職し、悪に対しては正しく、強く、弱き人には温かく、をモットーに仕事をしてきました。
正しく、強くあるためには体も心も強くなければなりません。また、困っている人には、その人の立場に立って温かく接することが大切です。
当財団では、生活に困っている方や障害をお持ちの方、刑期を終えた方など弱い立場の方を支援しています。一方で、次代を担う青少年が身も心も強くなるよう、武道やスポーツへの助成も行っています。
まさに、正しく、強く、温かい社会の実現に向けて大きな役割を担っているものと考えます。
私は福岡県警察に勤務していた際、暴力団から離脱した人への就労支援に力をいれ、さまざまな制度づくりに携わりました。そこで知ったのは、リスクを承知で出所者や元組員を受け入れている経営者の方々の崇高な姿でした。
もちろん、現実は決して平たんな道ばかりではありません。当財団の活動を通じ、困難に直面している方々が社会に溶け込むことができるようお手伝いするとともに、次代を担う青少年が安心して武道やスポーツに打ち込むことができる環境づくりにも携わっていけたら、と考えています。
常務理事のごあいさつ
-『貧者の一灯』の気持ちを忘れずに-
布施直春
瑞宝小緩章受章
元厚生労働省長野、沖縄労働基準局長
障がい者、働く外国人・女性・青少年、労働法、社会保障法等に関する著書160冊
関東学園大学・新潟大学修士課程・社会福祉専門学校の非常勤講師歴通算15年
社会福祉法人 相思会(障がい児入所施設)の設立時から、理事、評議員通算26年
雨ニモマケズ
雨ニモマケズ
風ニモマケズ
雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
丈夫ナカラダヲモチ
慾ハナク
決シテ怒ラズ
イツモシヅカニワラツテイル
一日ニ玄米四合ト
味噌ト少シノ野菜ヲタベ
アラユルコトヲ
ジブンヲカンジヨウニ入レズニ
ヨクミキキシワカリ
ソシテワスレズ
野原ノ松ノ林ノ陰ノ
小サナ萱ブキノ小屋ニイテ
東ニ病気ノコドモアレバ
行ツテ看病シテヤリ
西ニツカレタ母アレバ
行ツテソノ稲ノ束ヲ負イ
南ニ死ニサウナ人アレバ
行ツテコハガラナクテモイイトイヒ
北ニケンカヤソシヨウガアレバ
ツマラナイカラヤメロトイイ
ヒデリノトキハナミダヲナガシ
サムサノナツハオロオロアルキ
ミンナニデクノボウトヨバレ
ホメラレモセズ
クニモサレズ
ソウイウモノニ
ワタシハナリタイ
これは、皆様ご承知の宮沢賢治の『雨ニモマケズ』と云われている詩です。
私は内海理事長から清心内海塾設立のお話を伺った時に、小学生の頃から時折口ずさんでいたこの詩が頭に浮かび、清心内海塾の設立、活動に参加させていただきました。
この詩の精神を忘れずに、清心内海塾の活動を通じて、雨にも、コロナ禍にも負けず『貧者の一灯』を灯し続けたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。
各界の皆様方におかれましては、清心内海塾の活動にご理解、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。